Contents
「クラウドとオンプレミス」
この言葉を聞くと会社とか組織の話で個人にはなーんも関係ない、とちょっと前まで考えていました。
※「オンプレミス」とは、自分で持っているハードウェア等で構成するインフラで、最近は「クラウド」の対義語としてよく使われるようになりました。
しかし意識しないところでiphoneユーザー(というかiPadやiPodも含めたiOSユーザー)はiCloudへ画像やデータが自分のアカウントで共有される上OneDriveとかDropBoxとかが普及するにつれ「イラストとクラウド」について考えてみました。
考えるきっかけ
ある程度PCというかITもかじっている身なので、こういう最新?のITキーワードにも反応してしまうんです(笑)
実際、有名企業においてオフィスのマシンをみんなクラウド化してしまった、というニュースもちらほら聞くのですが、グラフィック業界でクラウド活用、ということは大きくとりあげられません。
こういうのはなんでだろう、と、そしてあと新しいPCへ買い替えるときも環境の意向がかなーーーーり面倒なんですがそういうのからも解放できる可能性も考えてみました。
まずは結論
今の段階では3DCGとは相性がよいが、2DCGにはまだきついと思います。
3DCG作品を作るとき、例えば高解像度のレンダリングをしたいときは負荷が高くなりますが自前でそういう用途に耐えられる超ハイスペックマシンを持っていてもよほど業務で使わなければ、スペックを使いきれず稼働率に対してコストが大きくかかります。
よって、ずっと高い負荷を休みなくかけるほど稼働率は高くないけど、ハイスペックのマシンはあると嬉しい・・・という用途には非常に向いているとおもいます。
ちなみに、現状のコストですが大体どんな用途でも「メンテナンスや保守や管理の手間も含めたコストを考えるとペイできる」というイメージです。利用料金はそんなに安くないのでそこそこ使うと結構なスピードで購入費を超えるので、台数が多いほど有利ということがほとんどです。つまり個人用つまり1台だけだと払うお金に対して管理コストがペイできない・・・という感じになりそうです。
なので、いまのところは個人になかなか流行らないのかもしれません。
ただし、時間払いもできるので時間によっては上記の処理用マシンを借りるという用途では個人でも使えると思います。
その理由
このようなクラウドは通信環境で律速しており先ほど述べた通り「連続したデータを渡してしばらく放置」という通信であれば強そうですが、2DCGのように細々とした通信がいつくるかわからない、というものには相性がまだまだよくないようです。
とはいえ、最近話題になっている5G通信ももうすぐ一般にも普及するようなのでそれ次第では家にハイスペックマシンと大きいモニターを複数設置するという従来の環境が変わるのかもしれません。
つまり、将来はもしかすると本体は安価なシンクライアントまたはロースペックマシンで、あとはモニター(液タブ)にお金をかければよい、という時代もくるのかもしれません。
どんなのがある?
例えばAWSがあります。
あの「Web通販のAmazon」のクラウドサービスですが、実はWeb通販よりメインの稼ぎ頭として成長してるサービスだったりします。
どうすれば2Dもクラウド化できる?
やはりリアルタイムのレスポンスかと思います。
ペンタッチ、ショートカットキーの操作にもたつくようではストレスが溜まってしまうのでさながらローカルで作業しているかのような「感覚」で作業ができないと当面の2DCGはそれなりの環境を揃えないと・・・ということになりそうです。
とはいえクラウドの世界はスゴイ
最後にイラストの話とは脱線しますが、クラウドのサービスって多岐にわたっており今回の記事を作るにあたり復習をしてみましたが、やっぱり全容把握するには時間が欲しいと思いました(笑)
例えばクラウドでは最大手のAWS(Web通販で有名なAmazonのクラウドサービス)サイトで「製品」をクリックするともう理解が追い付かないほどのサービスが。「仮想デスクトップ」や「仮想ストレージ」なんてもはやサービスの一部でしかなくなってました。
なので、ここまでに話した通り2Dグラフィックも完全クラウド環境になってモニターだけ揃えればどこでも描ける、なんてこともそんなに遠い未来の話ではないのかもしれません。